メタバースを根暗く(ねくらく)元気に生きるシンガーソングライター・てんてい。仮想現実上の生活に基づく「あるある」を歌にし、VRChat、clusterを中心とした活動を主としている。
仮想現実上でのライブも行っており、平常時のテンションとはうってかわった泥臭く情熱的なMCが特徴。リスナーの心を掴む真っすぐな声を届けている。
繊細な歌詞と、一度聴くと忘れられないメロディーがてんていの楽曲の魅力。仮想現実の強みを生かした活動を行い、今日も誰かの心を震わせている。
・VRCのうた#23「リメンバー、仮想世界。」
2024年11月5日に公開されたてんていの最新曲。優しく真っすぐな彼の歌声が印象的な作品だ。
「仮想現実の世界で生きて行くうちにその真新しさへ感動が薄れていくに気づいた事を歌った楽曲です」と話してくれたてんてい。最近の中でも、特に自信のある曲なのだそう。
コメント欄には「泣かせにきてる」「とてもいい曲」といった声が多く寄せられている。ぜひあなたも再生ボタンを押してみてほしい。
・そんな、愛の歌。/ てんてい
てんていのオリジナル楽曲「そんな、愛の歌。」。力強さを感じる彼の歌声に惹き込まれる作品だ。
「そんな、愛の歌。」は、VRとは関係ないテーマが歌われた楽曲。てんていは「言葉を取り繕わず、シンプルな詩で愛を歌った楽曲です」と話してくれた。
アコギの音色と彼の歌声がよくマッチしており、ずっと聴いていたくなる心地よさを感じる。映像とあわせて、ぜひ何度も楽しんでほしい。
・【VRChat】アバター重い女 / 乙女雨☔️ × てんてい
てんていとバーチャルメンタルシンガー「乙女雨☔」氏とのコラボ曲「アバター重い女」。てんていが作詞と作曲を担当している。
本楽曲は、アバター容量の重さと精神的な重さを掛けた楽曲。てんていは「激しい情緒をぶつけられる(ぶつける)男女の様を描きました」と語ってくれた。
何度も聴きたくなる中毒性のある作品となっている。楽曲の世界を反映したMVとあわせて、じっくり楽しんでほしい。
今後について聞いてみると、「リリースについてはMusicVketという仮想空間でのM3的なものがあって、そこでライブを収録した作品を作ろうと思っている」と話してくれたてんてい。ファンからは「アルバムを作ってほしい」という声もあるのだそう。
てんていが活動で一番大事にしていることは、「VR上での生活をより多くの方に知ってほしい」という思い。「現実がそこまでうまく行っていない、つまらないと感じている方にVRという空間に気づいていただければ、何かもっと生きやすくなるきっかけになるのではないか」と思いを語ってくれた。
今はVR内のあるある曲が多いが、今後はインターネットあるある曲も作ってみたいとのこと。YouTubeなどの、よりオープンな場所での発信を増やしていきたいと思っているそうだ。
20曲を超える楽曲を持ち、独自の世界を描いているてんてい。彼がこの先届けてくれるであろう魅力的な音楽を、ともに楽しもう。