パワー系バーチャルロックシンガー、揚羽胡蝶。

2020年6月、YouTubeにて『夜に駆ける』の歌ってみた動画を投稿しデビュー。

以降、歌ってみた動画をメインに動画投稿等で活動。

同年7月、イチナナライブにて配信活動も開始。


2021年6月から8月は毎週歌ってみた投稿を行う。

また、ナゴヤVtuber展やV69、VソニといったVtuberのイベントにも参加するなど、

積極的に活動の幅を広げている。

好きなものはロックと歌舞伎とラーメン。




・完全一発録り・補正無し 罪と罰 - 椎名林檎 歌ってみた (coverd by #揚羽胡蝶) / THE FIRST TAKE



ロック色の強いVtuberが多くない中、ロック色を押し出し、

自身でも「音域が似ている」と感じているという椎名林檎氏の『罪と罰』を歌う。

『THE FIRST TAKE』風に、完全一発撮りで、さらに収録後の補正も無しの作品となっている。


椎名林檎といえば様々な特徴を持つシンガーだが、

この楽曲において特徴的なのは、金切り声ともいえる強烈なハイではないだろうか。

強烈ではあるが、耳に痛いわけじゃない。その特徴的なハイが、強いロック色を生んでいるのだ。


そんな特徴的なハイを、彼女もここで聞かせる。鋭利な質感でありながら、やはり耳にはいたくない。

それが補正無しで出せるのだから、こうしたロックな曲と彼女の歌声との相性は抜群だといえるだろう。

簡潔に言えば、極めてカッコイイ歌声の持ち主だということだ。



・ヴァンパイア - DECO*27 歌ってみた (Coverd by #揚羽胡蝶 )



DECO*27氏の楽曲『ヴァンパイア』の歌ってみた動画。

「いろんな人がカバーしている中、楽曲の雰囲気を崩さず、かつ自分らしさを表現した」という作品だ。


その歌声には、「クールさやギャルっぽさを意識」。

ロック的なクールさは発揮しているものの、

それが男性的というよりは、もっと女性的な雰囲気に聞こえてくる。


それは彼女のいうところのギャルっぽさだといえるだろう。

その独特な質感の歌声とサウンドや楽曲の世界観との親和性は抜群。

まさに自身の言葉通りの歌ってみた作品となっている。


「自分の音域は狭いから、結構挑戦した楽曲だった」というが、それを全く感じさせない。

高音部もパンチ力があり、低音部も雰囲気があり、

そのどちらでもクオリティの高さを感じさせるというのもポイント。



・【#V69 Ⅱ歌枠リレー】歌唱力でぶん殴る!歌枠!



最大級のVTuberオンライン音楽フェス『Vソニ』。

こちらはそのROCKオンリーのスピンオフ企画『V69』の第2弾だ。


彼女はそんなイベントの中で『Calc.』、『テレキャスタービーボーイ』、

『ギラギラ』、『僕のこと』(Mrs. GREEN APPLE)、『決戦スピリット』と5曲を披露。

5曲とも、それぞれの楽曲を自分のものにしながら、耳を奪われる歌唱を聞かせているが、

特に印象的なのは4曲目に披露した楽曲『僕のこと』だ。


同曲は、アコースティックギターの弾き語りで始まり、次第に壮大なサウンドに覆われていく。

そんなサウンドに合わせて冒頭は繊細な歌声で描き、サビは包み込むような包容力のある歌声で届ける1曲だ。

故にハイからローまで、まんべんなく発する音域と高い表現力が求められる。


彼女はそんな同曲にて、繊細な低音とそこから一瞬で弾けていく爆発力のある歌声、

さらには美しいファルセットを聴かせる。そのコントラストが実にエモーショナルで心を揺さぶる。




今後の展開について「色々計画をしているが、まずは知ってもらわなければ

歌を聴いてもらうことに繋がらないと思うので、もっと認知を上げていきたい」と話す彼女。


「Vtuberはまだ音楽ジャンルとして認識されていない。もっと音楽シーンに参入し、垣根を超えたい。

ジャンルに捉われない音楽シーンを作りたい」とその目標も明かしてくれた。


きっと彼女の鳴らす音は、今後もっと広く届いていくだろう。

その先にきっと、垣根のない音楽シーンがある。