強烈なロックソングと力強くハスキーな歌声で魅せるバーチャルシンガー、THEe(シー)。
もともとはゲーム情報メディア・インサイドのマスコットキャラクターである
インサイドちゃんMark1,2に続く三女(Mark3)として活動を開始したTHEeは、
バーチャルとリアルの垣根を超えた活動スタイルで注目を集めてきた。
三姉妹の姉であるインサイドちゃんMark1,2がゲーム配信などを中心に活動する一方で、
三女のTHEeはシンガーとして音楽に軸足を置いて活動。
2020年4月にオリジナル曲「バーレスク・ダンサー」でデビューを果たし、
以降もコンスタントな楽曲発表や歌配信を行っている。
2021年7月には「Virtual Music Award 2021 SUMMER」にてO.A.を務めるなど、
バーチャルシーンのアーティストとして着実に実績を重ねている彼女。
「好きなことをして生きる」をモットーに掲げ、自身のやりたいことを自身のペースで行ってきた。
今後のさらなる飛躍が期待される、今要注目のクリエイターだ。
・THEe - バーレスク・ダンサー (Music Video)
THEeのデビュー曲となった「バーレスク・ダンサー」。
当初は「AMSR系Vtuber」という宣伝を広めながら、いざ始動したら
硬質なガレージロックのオリジナル曲が披露された……というサプライズでも大きな反響を呼んだ。
VtuberやYoutubeの現状をテーマにした楽曲だそうで、「赤いキャビンの箱」「メビウス」といったワードで
スーパーチャットを比喩的に表現するなど、詞世界にもそのテーマがよく表れている。
また、二次元と三次元、バーチャルとリアルの境界線を越えたMVも大きな見どころ。
実写の演奏シーンの中心に置かれたモニター上でTHEeが激しいパフォーマンスを見せ、熱量とライブ感を伝えてくれる。
初っ端からインパクト抜群の作品として必見だ。
・THEe - ダーリン・クラクション・ベイベー (Music Video)
2021年1月にMVが公開された「ダーリン・クラクション・ベイベー」は、
コロナ禍で自由に外に出られないもどかしさをアッパーなサウンドで歌い上げるロックチューン。
今は遠くに出かけることができなくても、いつかはまた旅立てる。
そんな想いを込めて、バイクで駆け抜けるような疾走感を描いたナンバーだ。
荒々しく「ガビれた」詞世界と彼女のハスキーな歌声がマッチして、武骨な迫力を見せてくれている。
・夏うた、うたうよ【ライブ】
自身のYouTubeチャンネルでは定期的に歌配信も行っているTHEe。
2020年の8月に行ったライブ配信では、一般的にVtuberの間ではカラオケ音源などで歌う配信が多い中で、
アコースティックギターによる生伴奏での歌唱を披露した。
生演奏だからこそ、視聴者のリクエストにも応えられるライブ感あふれる配信になっている。
ここでも「二次元と三次元の融合」がしっかりと成されているのも注目だ。
配信の中での彼女の個人的なおすすめは、GLAYの「HOWEVER」と、
さまざまな名曲を連続で歌った「夏懐メドレー」だそうだ。
ぜひ聴いてみてほしい。
今後の目標としてライブハウスでのライブ、さらには路上ライブを掲げ、
二次元と三次元の壁を越えたライブ感のある活動をさらに追求しようとしているTHEe。
これからは楽曲制作や配信のペースをさらに上げて、活動を加速させていきたいそうだ。
また、バーチャルシンガーとしてもさらに高みを目指しており、年内に5000人、
さらに1万人のチャンネル登録者とSNSフォロワーを目標にしているという。
THEeのより一層の躍進に、今から注目していこう。