2020年4月にYouTubeデビューを果たしたVtuber、マガ・リナリー。
逢魔が時に現れるナニカで、具体的な種族はない。
性別も含めて、見るものが見たいように見ることが出来る。
ゲームや歌、ASMR配信などを発信中。動画は、カバーを中心に展開している。
・アンノウン・マザーグース / Maga Lenalee (Cover)
『wowaka /アンノウン・マザーグースfeat.初音ミク』のカバー。
愛に対しての歌であり、「あなたには僕が見えるか」と歌う。
概念的存在であり、見るものが見たいように見ることが出来るマガ・リナリーにとって、
この楽曲はまさにピッタリだといえるだろう。
実際、楽曲に込められた感情を、その歌声の中にこれでもかと内包している。
特に高音は強く感情的に聞こえ、心を揺さぶる。
単純に、超高音ともいえる高音部をしっかりと歌えているというシンガーとしての質の高さも、
特筆すべきポイントだ。
またこの楽曲はメロディーラインも、リズム的に決して簡単に歌えるものではない。
超早口的パートもある。
マガ・リナリーはそんな同曲のリズムの難しさも、全く感じさせない。
・ノーチラス / Maga Lenalee (Cover)
『ヨルシカ/ノーチラス』のカバー動画。
「いなくなってしまったキミへ」と想いを込める。
まるで泣いているかのように、感情をたっぷりと込めながら届けるその歌声は、聴く者の感情ともリンクするものだ。
聴いていると胸が苦しくなってくるという人も多いのではないだろうか。
痛みまで伝わってくる。まるで楽曲の世界観を目の前に映し出す、映写機のよう。
それだけ圧倒的な表現力を持っているということが、このカバーから再度分かるだろう。
その表現力によって、聞いたあとには、まるで舞台を見に行った後かのようなしっかりとした余韻を残す。
・♬チューリングラブ 歌ってみた〚yuga&マガ・リナリー〛
先の2つの楽曲は、感情的な歌声が響くカバーだった。
そんな同曲のカバーでのマガ・リナリーの歌声は、やはり先の2曲とはガラッと質感を変える。
可愛らしさを前面に押し出したような、キュートな歌声で楽曲のポップさを引き立たせるのだ。
心を震わせるような感情表現も可愛さを煮詰めたようなこの表現も、
どちらも魅力的であることは間違いなく、そのギャップに引き込まれるという人も多いはず。
どんな楽曲に対しても適した表現が出来るという表現の広さもまた、マガ・リナリーの武器だといえるだろう。
これからの活動について尋ねてみると、「より多くの人に存在を知ってもらうため様々なコンテンツを頑張っていきたい。
歌ってみたにも力を入れていきたい。また、コラボ動画も近々上がる予定なのでお楽しみに」と話してくれた。
その表現力やスキルに疑いの余地はなく、今後さらに多くの人にその存在が知られるようになる可能性も高いだろう。
新しい歌ってみた作品やコラボ作品などにも、期待は高まる一方だ。チェックしておくべき存在であることは間違いない。