2019年2月から活動を開始した『鈴代ここね』と『響かさね』によるバーチャル・シンガーユニット、ココツキ。


オリジナル曲とカバー曲を中心にYouTubeに動画を投稿。

2020年1月18日に発表したDECO*27プロデュースの初のオリジナル曲『KEYS』など、

これまでに10曲のオリジナル曲をリリース。


2021年2月に活動2周年を迎え、初のオンラインライブ『FLIGHT』を開催。

2021年11月には、2ndオリジナルミニアルバム『HIGH CONTEXT』のリリースと、

活動当初からの目標だった1stリアルライブ『CLOVERS』を池袋harevutaiで開催予定。


今回はそんなココツキのお二人に、たっぷりと話を伺った。




・約1年ぶりの掲載ということで、この1年どういった活動をしてきましたか?


ここね>>自分たちの事務所『NePRO』を発足し、自分たちで何事も考えて制作・発信するようになった、

というのが一番変わりましたね。

あとは、ココツキはもともと動画主体のアーティストだったんですけど、配信というものにも力をいれたことによって、

様々な角度からファンが増えたのが大きかったです。


かさね>>最初はやったことがないことの連続で大変だったんですけど、だいぶ出来ることは増えてきたと思います。
ただまだまだ、やりたいことはたくさんあるから、日々勉強って感じですね。


・実際にお二人で活動するようになって感じたことは?


ここね>>個人的に、ココツキ3人でやってた頃と今の2人になってからの音楽性って、

オリジナル曲もカバーの曲も方向性も変わってきたと思っていて。この違いを今は楽しんで活動していますね。


もちろん3人でしか表現できなかった音楽はあると思うけれど、

同じく今のここね・かさねででしか表現できない音楽っていうものがあると思うので、

そういった新しい挑戦をしている、ということをモチベーションに活動しています。


・今回リリースするアルバムの制作はいつからされていたのですか?


ここね>>1枚目のアルバムを出した後から、2枚目を作ろうって話はあって。

かさね>>去年の夏くらいから少しずつ動きだしていましたね。
実際、今年の春夏あたりが怒涛のレコーディングラッシュでした。
オリジナル楽曲の合間にカバー楽曲のレコーディングもしていたので、なんかずっと制作していました(笑)

・カバーアルバムもリリースされたりとなかなかハードスケジュールですよね。カバー曲の選曲はどうやって決めているのでしょうか?


ここね>>基本的に自分たちが好きな楽曲を選んでいます。

ずっとやっているスタジオミニライブで披露した楽曲の中から、ファンの声を参考に選曲することが多いですね。

かさね>>あとはお互いに好きな曲を持ち寄って、あれこれ言いながら選んだりしています。

・ココツキの楽曲は、オリジナルはもちろんカバーの選曲もかっこいいイメージを持つ曲が多いですよね。


ここね>>そうですね。ただそういうイメージをもってくれているのは勿論嬉しいけれど、

もっと今まで以上にココツキの音楽的幅を見せていきたいとも思っています。

今まであまり歌ってきていなかった、バラードやR&Bとか、

お互いが普段聞いていて好きな楽曲も今後は歌っていきたいと思ってますね。


かさね>>これからの楽曲に期待していて欲しいです。

ここね>>ココツキ=ロックって言われるのも嬉しいけど、「うちらそれだけじゃないんだぞ?」って気持ちです(笑)
ファンの人たちにも違う表情をもっと届けていきたいですね。


・今回リリースされるアルバム『HIGH CONTEXT』の楽曲はどういったサウンドのものになりますか?


ここね>>ほとんどが作詞作曲NePRO制作のもので、基本的にロック色の強い楽曲が多いです。

ココツキの、もともと出したいと思っていた世界観やサウンドに近いものになります。



・ココツキ「モストデンジャラスガールズ」MV



熱量の高いロックサウンドと、二人の突き刺すようなパワフルな歌声が共鳴し、

圧倒的なエネルギーを放つ楽曲『モストデンジャラスガールズ』。


歌声の絡み方も抜群で、カッコイイの渦に巻き込まれるような感覚を覚える。

二人にしか奏でることが出来ない、そして二人だからこそ奏でることが出来る、

ココツキならではのオリジナリティを感じる1曲だ。



・それではアルバム収録曲『モストデンジャラスガールズ』についてお伺いします。この楽曲のコンセプトや、聞きどころなどはどこになりますでしょうか?


かさね>>二人体制になって2曲目に発表した楽曲で、

1曲目に発表したものとはガラっと雰囲気も変わって、ロック色の強い楽曲です。


歌詞にも≪其処どきな ココツキのお通りだ≫ってあるんですけど

「ここから二人で突き進んでいくから、みんなついてこいよ!」
「みんなにもっとすごい景色を見せてあげるから、見逃さずついてきな」
という気持ちを込めて歌ってますね。

あと、この曲以外でも何曲かあるんですけど、ここねとかさねでハモリというか、主旋律と副旋律がしっかり作られている曲ですね。
聞いて感じてもらえると思うんですが、お互いの声がそれぞれのメロディーにハマっていて、歌って、聞いて、気持ちいい楽曲です。

ここね>>NePROの楽曲って”生で歌えるように”というのをコンセプトに作っていて、

ライブで映えるようなメロディーやハモリになってます。

すごく複雑で難しいので、ファンの方がカラオケとかで別々のパート歌おう!ってなっても、大変だと思います(笑)

ライブでどっちがどのパートを歌っているのか、とか直接見て楽しんでもらえたらと思います。
正直いま自分がメインを歌っているのか、ハモリを歌っているのかわからなくなる時もありますね(笑)

かさね>>まさにこういったアプローチが、二人にしか出来ないことなんじゃないかと思います。

ここね>>今までになかった言葉遣いも多くて、挑戦的なワードや歌い方などだいぶ振り切ってますね。
ファンに対して新生ココツキ宣戦布告、みたいな歌詞。
みんなに「怒ってます?」って思われるかも。(笑)

・それは3人から2人になってなめられたくない、という気持ちがあった?


かさね>>そうですね、日和ってないぞ、と。(笑)


ここね>>「うちら、ふたりになって日和ってねえから卍」って気持ちですね(笑)

・このMVでこだわったところはどこですか?


ここね>>この楽曲も『SONG FOR MY CINDERELLA』も佐久間よるさんという、

いつもお世話になっている方につくってもらってます。

佐久間さんは自分たちの意図を組んで制作してくださるので今まではお任せしていましたが、

今回はNePROで絵コンテを組んだ上で、それを佐久間さんと共有しMVを制作しました。


・MVに関しても自分たちのオリジナル性が強くなった?


かさね>>そうですね、より自分たちの表現したい世界観を出せたんじゃないかと思います。


ここね>>あとは炎がどーん!みたいな演出だったり、今までよりも派手なMVに仕上がったかなと思います。



・ココツキ「SONG FOR MY CINDERELLA」MV



どこか切なさやモノ悲しさを感じるメロディーラインと、エネルギー全開に突き抜けていく

バンドサウンドが印象的な楽曲『SONG FOR MY CINDERELLA』。


そこには、たとえばアニメのエンディングやオープニングなどにもハマりそうな、ストーリー性を感じる。

ミクスチャーロックさながらのハードなサウンドや歌声も聞くことが出来るなど、楽曲の展開も一つの魅力だろう。


・同じくアルバム収録曲の『SONG FOR MY CINDERELLA』についてもお伺いします。この楽曲のお気に入りのところはどこでしょう?


かさね>>この曲もお互いのメインパートとハモリパート分かれて、一緒に歌っているのが気持ちいい。

『モストデンジャラスガールズ』と変わって、こっちは疾走感のある楽曲なのでそういった違いも気持ちいいです。

ここね>>同じロックな曲でも、この曲はちょっと哀愁がある、エモいって感じです。

・この曲の世界観について


ここね>>この曲に関しては、世界観や歌詞は、各々自由に感じてもらいたいと思っています。

各々の”シンデレラ”の捉え方をしてもらいたい。自分が”シンデレラ”なのか、相手が”シンデレラ”なのか。
みなさんがこの曲を聞いてどう思ったのか、考察だったりそれぞれの解釈を呟いてくれると嬉しいですね。
ニヤニヤしながらエゴサします。(笑)

・制作の思い出などありますか?


ここね>>この曲は特に制作しながらお互いのパートを決めていくことが多かったですね。


かさね>>なので、ミックスで仕上がったものを聞いてこういう風になるんだ!と思ったりしましたね。

・MVの見所はどこでしょう?


かさね>>ライブMVみたいな感じで、曲中衣装が変わったりと、今までとはちょっと違うMVに仕上がったと思う。

これからリアルライブ開催するにあたって、自分たちのパフォーマンスのイメージを伝えられたのでは。
「こういう感じでリアルライブに立ち向かっていくけど、みんな準備はいい?」という気持ちがありましたね。

ここね>>このMVはカメラが定点だけではなく、臨場感・躍動感のあるMVになったと思います。
これを見てライブまでテンションを高めておいてください!



・ココツキ 2nd ミニアルバム『HIGH CONTEXT』全曲クロスフェード



2021年11月リリースのミニアルバム『HIGH CONTEXT』の全曲紹介動画。


疾走感の溢れるロックナンバーから伸びやかに歌い上げる楽曲、

歌声に込められた感情にリンクするようなぐっとくる楽曲など、

同作には幅広い楽曲が収録されているということが分かるだろう。


そしてその一つ一つの楽曲から、彼女たちの異なる魅力が伝わってくる。

間違いなく飽きずに聞くことが出来る全9曲だ。



・アルバムの楽曲で、お気に入りや、思い入れの深い楽曲を1曲だけ選ぶとしたら?


かさね>>1曲ってなると難しいですね(笑)

選ぶならば、M-6の『4COLORS CLOVER』ですかね。
ココツキの体制が色々かわって。何曲かオリジナルも発表して。
ようやくこの楽曲でファンのみんなにありがとうを伝えることができた気がします。

ファンの皆さんには、メンバーが脱退したり体制が変わったりといった、正直苦しかった時期もお見せしていたので。
そういった時期を支えてくれたみなさんに、ようやく感謝を伝えられました。

配信ではじめてみなさんにお披露目をして、「ありがとう」とたくさん言ってもらえたり、思い出深い楽曲です。
ひとつの作品としてファンのみなさんに感謝を伝えられたと感じたので、自分の中でとてもグッときました。

ここね>>ココツキの楽曲って基本的に内に向けて歌っている曲が多いんですが、この曲は完全に外に向けて歌っている楽曲で。

ココツキのなかだけの話じゃなくて、「ココツキとあなたたちとの話だよ」っていう意味で歌っているので、

そういったところも新鮮で気に入っています。


・ここねさんの特に思い入れのある楽曲は?


ここね>>思い入れの深いってなるとM-7の『ラストフライトグライダー』ですね。

これはNePRO第一弾の楽曲で、本当にサウンドメイキングから全部自分たちのチームで手探りで制作したので、

完成するまで不安なところも大きかったんですが、完成したものを聞いたときに

「すごくいい曲が出来たな」と思えたのがとても嬉しかったです。


メインメロディーの他にもう1つメロディーがある、という楽曲を歌うのが初めてだったので、そういった部分も不安でした。

MVは私たちのママの【yae】狼ト生キルさんがイラストを描いてくれて、青空に天使の二人がいる、

といった明るい世界観のMVになってます。

ココツキの中で明るくて疾走感のある楽曲ってあまりないので、この曲は歌っていて爽快感もあります。

ライブでも最後に歌ったりすることが多いですね。


かさね>>実際にライブや配信で一緒に歌ったときに、一番しっくりきたと思いましたね。

ここね>>そうですね、ライブをやってようやく仕上がった!という気持ちになりましたね。



・11月27日にはこのアルバムを携えて、初めてのリアルライブ開催になりますが、みなさんにメッセージをお願いします。


かさね>>生でしか伝わらない空気感や、歌声、質感、、そういったリアルならではのものを感じてもらいたい。

とにかく楽しみにして会場にきて欲しいです!

ここね>>本当に全部生歌だから。ということだけお伝えしておきます(笑)
かぶせとかそんなこざかしいことしないんで。

普段の配信でもファンのみんながココツキは生の歌声がいいよね、って言ってくれているので、

リアルのライブでその期待を裏切るわけにはいかないので。

本気の全力で歌います。

かさね>>やっと生でみんなに歌を届けられるのが、本当にわたしたちも楽しみです。

ここね>>活動初期からずっとリアルライブやりたい!!と言ってきたので、
これを見ずにして何を見る!っていう気持ちです(笑)

あとは、演出もとてもこだわったものを準備しているので、視覚的にも楽しんでもらえればと思います!




そう話す彼女たちが奏でる音やその姿は、きっとこの先、より遠くまで届いていくだろうと確信する。

初めてのリアルライブは、伝説の始まりとなるかもしれない。

是非、たくさんの人に注目していただきたいライブだ。


最後に、ココツキのお二人にこれからの展望を尋ねてみた。



かさね>>もっと大きい場所でライブがしたいですね。あとはYouTube登録者数10万人突破したいです。

ここね>>銀盾欲しいです!
来年の2月でココツキは活動3周年になり、来年が勝負の年になると思っています。
今までになかった楽曲だったり、新しいココツキというものをどんどんみせていきたいな、と思います。
新衣装も欲しいし、バンドライブもやりたいですね~。

かさね>>バンドライブはやりたいね~!

ここね>>まずは来年2月の3周年に向けて色々と準備をしているので、続報を楽しみにしていてください!


1stリアルライブはもちろんのこと、その先の彼女たちにも要注目だ。


【リリース情報】



2021/11/19 (金) 発売
CocoTsuki 2nd Mini Album「 HIGH CONTEXT 」¥3300

▶︎https://www.cocotsuki.com/high-context


1. Anarchy in the C.K.
  作詞:NePRO 作曲:NePRO
2. モストデンジャラスガールズ
  作詞:NePRO 作曲:NePRO
3. SONG FOR MY CINDERELLA
  作詞:NePRO 作曲:NePRO
4. コンテキスト(Interlude)
  作詞:NePRO 作曲:NePRO
5. いつかあなたが歌えなくなっても
  作詞:NePRO 作曲:NePRO
6. 4COLORS CLOVER
  作詞:NePRO 作曲:NePRO
7. ラストフライトグライダー
  作詞:NePRO 作曲:NePRO
8. ピリオド
  作詞:NePRO 作曲:NePRO
9. Snow Clover
  作詞:藤江 春和
  作曲:sumeshiii a.k.a.バーチャルお寿司
未発表の新曲5曲を含む全9曲を収録



【ライブ情報】



2021/11/27開催
ココツキ1stリアルライブ「CLOVERS」@池袋harevutai

▶︎https://spwn.jp/_events/21112718-cocotsuki