R&B、シティポップ、ネオソウルなどのジャンルを軸に表現をくり広げるバーチャルシンガー、椎名かいね。


「ぼくはせかいを歌ってえがくひと」をキャッチフレーズに掲げて活動している椎名かいねは、歌のみでなく、動画、イラスト、作詞も自らで手がける活動スタイルでクリエイターとして存在感を見せてきた。


「辛酸を舐めてきたリアル時代のあれそれを倒すべくVになった」とプロフィールにある通り、強い熱意を込めて活動を続け、チャンネル登録者数は3000人を突破。動画の総再生回数も17万回を超えるなど、着実に支持を広げている。


コンテンツはオリジナル曲やカバー動画、歌枠配信をメインに、他Vtuberとコラボしてのゲーム配信なども。なかでもカバー動画はハイペースに投稿されており、選曲のジャンルも非常に幅広い。


徹底的に音楽に軸足を置いたVSingerとして、今後ますますの注目が集まる実力派だ。




・one sided GAME 椎名かいね



現時点での最新オリジナル曲「one sided GAME」は、一方通行の男女の恋を描いたシティポップナンバー。


洗練されたサウンドとメロディは都会的なきらびやかさの中にどこかノスタルジックな空気も含み、そこに乗せて描かれる恋の物語は、思わず吐息を零してしまうような、胸が締め付けられるような切なさを秘めている。本人曰く「恋に疲れた男女にこそ聴いてほしい」そうだ。


また、全編VRChatで撮影されたMVも大きな見どころ。バーチャルの世界でくり広げられるセンチメンタルなドラマと音楽の融合は必見だ。


・Rain(SIRUP)cover 椎名かいね



数多くのカバー動画の中でも椎名かいね自身が特におすすめしているのが、R&BHIPHOP界隈で大きな注目を集めるシンガー、SIRUPの名曲「Rain」のカバー。


ミニマルに研ぎ澄まされたトラックの中で静と動の緩急がエモーショナルな世界観を築くこの曲のカバーでは、椎名かいねの持ち味である、声域の広さをフルに活かした深みのある歌声が印象的に響いている。


楽曲のタイトルや詞世界にも表れた「雨の日」の情景を、原曲のトラックと彼女の歌唱が一体になって描き出している点に注目しながら聴いてみよう。



今後は活動当初から目標にしていたリアルライブ出演を目指し、アルバムも出したいと考えているという椎名かいね。さらなる活動展開を、今から楽しみにしていてほしいそうだ。


自身が表現の軸に置くR&Bやシティポップ、ネオソウルなどについて「誰かの人生の共通点が見つかるジャンルだと思っている」という彼女。自身の活動では、辛い時などに聴いて元気が出るような曲を作っていきたいと考えているそうだ。


リスナーに向けても「頑張っていくので応援してほしい!」と語っている椎名かいね。そのさらなる躍進に注目していこう。

【リリース情報】


2022年4月23日

one sided GAMEが各種サブスクにて配信
毎週日曜日には楽曲動画が投稿される