繊細かつ多彩な感情を豊かに歌い上げるVtuber、Mirea Sheltzs(ミレア・シェルツ)。
これまで8年にわたって独学で歌を学んできたそうで、主にミュージカル・JAZZ・バラードといった楽曲の歌唱を得意とし、洋楽を歌うこともあるという。
そんな彼女の最大の魅力は、Vtuber/Vsingerのスタンダードに捉われない感情・表情の多彩な表現。「可愛い」「楽しい」といった要素のみならず、悲しさや切なさ、寂しさや虚しさなどの繊細な感情を歌い上げてきた。
こうした感情を表現するのが得意だったので「Vtuberには向いていない」と言われることもあったという彼女だが、逆にこうした感情を伝えることでリスナーに感じてもらえる思いがある……と考えて歌い続けているという。
活動から1年でチャンネル登録者数は8000人を突破し、動画の総再生回数も20万回に迫っている彼女。その歌声とそこに込められた感情は、確実に多くの人に届いている。
・オリジナル曲❄ Step to Shine 【Mirea Sheltzs】
自身初のオリジナル曲で、VsingerとしてのMirea Sheltzsを象徴する一曲「Step to Shine」。
特筆すべきはその楽曲構成・展開で、前半と後半で雰囲気ががらりと変わるのが見どころとなっている。前半は切ないバラードに、後半は疾走感の中にポジティブな感情を込めたポップナンバーに仕上がっている。
制作の背景にはシンガーとしての実体験があるそうで、バラード調の前半には音楽を続けていく中でなかなか思うようにいかなかった時の苦悩が、軽快でポップな後半には、Vtuberとしてデビューしてからの思いが綴られている。
リスナーから応援の気持ちを受け取り、活動を前進させていく。そんな日々を通して、前を向いて成長し進化していくMirea Sheltzs。彼女の今をリアルに描いたメッセージソング・ストーリーソングとして必聴だ。
・she(keeno)/coverd by Mirea Sheltzs【歌ってみた】
2022年9月、歌ってみた動画の第一弾として公開されたのが、keeno「she」のカバー。
ノスタルジックで切ないバラードボカロソングに定評のあるkeenoの音楽世界と、儚い感情表現を得意とするMirea Sheltzsの歌声は、これ以上ないほどマッチしている。
楽曲と歌唱が一体になって生み出される、ガラスのような繊細さと胸を締めつけるエモーショナルさを併せ持った音像にじっくりと浸ってみてほしい。
「今まで自分が音楽にかけてきた経験や時間に、価値をつけてくれてありがとう」と、リスナーへの感謝の思いを語っているMirea Sheltzs。
今まで音楽活動を続けてきた中で、ようやく評価してくれるファンに出会えたので、受け取る応援をこれからも大事にしていきたいと思っているそうだ。
これからももっともっと頑張っていくので、楽しみにしていてほしい……とさらなる意気込みも見せている彼女。
Mirea Sheltzsの歌声に、今後も要注目だ。