バーチャル近所の兄ちゃんこと、Vtuber荒塚オガミ(Aratsuka Ogami)。


「今日俺んち集まってゲームやろうぜ!」的なノリで遊んでいくというコンセプトのもと、2021年3月に活動開始。活動のきっかけは、にじさんじをはじめとしたVtuberを見ていて、自分もやってみたいと思ったことから。


元々生声の実況者には抵抗があったが、多くのVtuberを見ていく中で自然と受け入れられるようになり、自分も同じように何か楽しいことをしたい、楽しさを届けたいと考え、Vtuberとして活動をすることに。


以降、気軽に一緒に遊べて、格式張らずに動画を見に来られるような発信を目指し、活動を続けている。配信内容はゲームに雑談、数カ月に1回の歌枠など。『SYNCROOM(シンクルーム)』というアプリ内では、バンドマンと一緒にパフォーマンスも行っている。


歌枠は、リクエストを募ることもあるものの「自分が歌いたい曲」を第一にしている。時にはロボット系アニメの主題歌で固めて歌ったりしたことも。特に得意としているのは、4オクターブ下のキーで歌う『天城越え』。他にも女性の楽曲を、キーを下げて歌うことが多い。



・【男声カバー/歌ってみた】優しい彗星 / YOASOBI【荒塚オガミ】



「視聴者にアンケートを取って一番声が多かったのがこの曲。獣系アニメのエンディングテーマだったので、その影響もあるかも。初めての録音だったので自分としてはいっぱいいっぱい。でもみんなのリクエストに応えられて、再生回数も伸び、これをきっかけに知ってくれた人も多いので、思い入れが深い動画」と話すのは、『優しい彗星 / YOASOBI』の歌ってみた。


ずっしりと響く低音でありながら、その歌声にはどこか温かさや優しさのようなものが感じられる。もちろんそれだけではなく、切ない感情も多分にこもっているので、胸がぎゅっとなる感覚も味わうことが出来る。感情を大きく揺さぶられる1作だといえるだろう。

・【活動2周年記念ライブ】Worship【Vtuber/荒塚オガミ】



「SYNCROOMでの繋がりによるバンドのメンバーに声をかけて、しっかりとミーティングをするところから始まった」という活動2周年記念ライブの模様。


「ファンのみんなへの感謝、そして少しでも元気が出てほしいという祈りを込めた」と話す同ライブにつけられたタイトルは、『Worship』。それは『崇拝』するという意味の言葉で、名前の『オガミ』にかけて、『拝む』という“祈り”の意味が込められている。


アンコールで披露した楽曲が『神のまにまに』という“祈り”がテーマのボカロソングだという点からも、それは伝わってくるだろう。


1曲目は『宙船』で力強く船をこぎ出し、2曲目『青春コンプレックス』での疾走感と迫力のある演奏・歌声ではかっこよく空間を切り裂いていく。3曲目『アスファルトを鳴らして』ではまさに祈るような歌声をふくよかな響きで届けるなど、様々な曲調・様々なジャンルの楽曲を通して、たっぷりと魅力を味わうことが出来るライブとなっている。


なかなか心が上向きにならないという人でも、きっとこのライブから何かを感じ取れることだろう。そして徐々に雲が晴れていくはずだ。




「今後、歌ってみた動画を2本投稿予定(時期は未定)なので、楽しみにしてほしい」と、今後の展開についての情報をくれた彼。


まずはそれを楽しみにしながら、TwitterやYouTubeでの日々の発信を楽しんでいっていただきたい。きっと、心の休息場所となってくれることだろう。