キャッチコピーは「歌う忍者!」。歌う忍犬Vtuber、柴凛太郎。2020年1月23日に初配信。以前から音楽に関わり、作品も発表していたが、作品だけではなく自分自身のキャラクターも見てもらいたいという思いからVTuberとしての活動を開始した。
それまでの作品では自分の歌に自信がなかったので一切歌ってこなかったが、音楽の要素では“歌”が何より好きで、次第に自分の歌を出したいという思いが強くなり、新しい姿を得たことで発表していくことを決意。ハスキーかつ中性的な歌声の持ち主で、他の人にはできない歌い方ができるというのが一つの魅力。
『歌ってみた』は、ただコピーするのではなく、原曲とは違う作品に仕上がるように意識。そんな歌声を生かし、性別にとらわれることなく、女性の曲も取り上げているというのも特徴だ。しっかりと作り込み、完成したものを聴いてもらいたいという思いから『歌枠』はやっていない。
・【歌ってみた】ハレンチ / 柴 凛太郎
「エロスと怒りが一緒になった曲」と話す『ハレンチ』の歌ってみた動画。
「ちゃんみなの楽曲で、男性には難しいと思っていたところもあるが、そこをクリアできるように色気と怒りと感情の起伏を意識して歌い上げた。大人っぽい自分が出せたと思っている。こういった曲を男性でも歌えるんだということを伝えたい」と紹介してくれたように、この歌ってみたでは、色気と怒りの感情が絶妙な塩梅で織り交ざり、それがまた色気の度合いを押し上げるという、何とも大人の色気が漂う作品に仕上がっている。
・【歌ってみた】異星にいこうね / 柴 凛太郎
「自分のボーカルレンジを全部使った曲。先の『ハレンチ』ともまた違って、こちらは『かわいい』と『不気味』が一緒になったようなところを表現した」とコメントをくれた『異星にいこうね』の歌ってみた動画。
ウィスパー気味で雰囲気がある低音。どこか神聖かまってちゃんを思わせるような、可愛さを見せる中高音。そのどちらも異なる魅力を感じさせるから、ただ音域が広いだけではなく、どの音域でもしっかりと自分の魅力を発揮できる、質の高いシンガーであることが分かるだろう。
もちろん楽曲とそれぞれの歌声の親和性も抜群。歌声に惹きつけられながら、楽曲の世界観にも入り込める歌ってみた動画だ。
・【歌ってみた】ローファイ・タイムズ / 柴 凛太郎
「こちらは『パワー!』という男性らしさを全面に出した。ウィスパーで歌うパートもハスキーさを崩さずに表現できたところに満足している」という『ローファイ・タイムズ』の歌ってみた動画。
そんな自身の紹介通り、グランジ感のあるアンダーグラウンドな歪みを響かせるサウンドとリンクするように、クールで危うい雰囲気のハスキーな低音を存分に聴かせる。その歌声によって、この作品にはとかく“カッコイイ”が溢れている。彼の様々な歌声の中でも、特にこのハスキーな低音と“カッコイイ”が好きだという人も多いのではないだろうか。
「今後はオリジナルソングも出していきたいと思っている。いつか青葉市子のようなクラシックギターの弾き語りの曲を作ってみたい。また、現在も朗読劇をやっているが、並行して演劇にも取り組んでおり、そういった活動も増えてくると思うので楽しみにしてほしい」と、さらに今後の展望についても話してくれた。