アニメとチョコと可愛い女の子が大好物な自称天才☆キラメキハイテンションVtuber、宇佐美ユノ。
2018年7月21日より活動を開始し、歌ってみたを始めとした様々なジャンルの配信を展開。作詞家、シナリオライターとしての一面も持つ。
現在はRe:AcT所属の様々なVtuberの先輩として、定期配信を中心に精力的に活動を行っている他、ASMRやシチュエーションボイス等の幅広いジャンルで活躍中だ。
【Dice of Fate】 宇佐美ユノ 1st シングル
「深夜アニメのオープニングをイメージして作りたかった」と音楽ユニットのNoWorldの面々と作り上げたのが、このDice of Fate。
作詞は宇佐美ユノ自身が担当している。
歌詞だけでなく、楽曲の随所には宇佐美ユノのこだわりが詰め込まれている。特に顕著なのはラストのサビだろう。
キーが引き上がるラストの部分は、宇佐美ユノ本人から希望を出し、レコーディングの際に作曲家やエンジニアと意見を出し合い作り上げたとのこと。
まさしく作曲もできる彼女だからこそ出来上がった作品といえる。
また、この楽曲は「ファーストシングルということもあり、言いたいことを全て詰め込もう!と意識した」と語ってくれた。
「歌詞は文章で表現するよりも短いワードでの構成になる。ただそれは悪いことではないと思っていて、短い表現になることから、リスナーにそのストーリーを想起できる余白があり、その余白に楽曲の世界が広がっている。」という考えからも、アーティストとしての彼女の表現の哲学が伺える。
特にサビの部分の「守るべき笑顔がそこにあるから」と「守りたい笑顔がここにあるから」という表現は、細かいニュアンスではあるが、とても大きな意味を持っているようだ。
「ここにあるから」という歌詞の「ここ」というのは、宇佐美ユノの心の中を表しているとのこと。
この歌詞には、普段応援して下っているリスナーさんへの思いもこもっている。
・【歌ってみた】MyDearest / supercell -Covered by 宇佐美ユノ-【ギルティクラウン】
アニメ作品「ギルティクラウン」のOP主題歌の歌ってみたとして、宇佐美ユノの誕生日に投稿されたこの楽曲。彼女曰く「この世に存在する楽曲の中で一番好き」とのこと。
「楽曲を聴いたり選んだりする際には、どちらかというと歌詞を重要視して聴いている。その中でもこの曲を聴いたときには、今までにないほど感情を揺さぶられた」と語ってくれた。
そのため「表現に関しても限界まで突き詰めた」というこの曲は、原曲の壮大な「始まりを予感させる」ような音源ではなく、ピアノ伴奏バージョンでの投稿となっている。
また歌唱についても、柔らかいピアノの伴奏に雰囲気を合わせて、優しく歌い上げるような歌唱をされているのが大きな特徴だ。
いつものハキハキとしたアニメソング的な歌唱アプローチではなく、ブレスを多く含む歌唱を行ったという。しかし慣れない歌唱方法ということもあり、収録を行ったあとは酸欠になるほど。
また、間奏部分では様々な要素を込めた英詩を歌っている。
この英詩に関しては、昨年9月に行われたメッセージライブでも触れられているため、まだ見ていない方はぜひチェックしてほしい。
https://www.youtube.com/watch?v=fdPga-GRBFU
・【歌ってみた】アンノウン・マザーグース/ wowoka /初音ミク -Covered by 宇佐美ユノ-
2019年に投稿されたこの楽曲は、なんといっても男女パートの両方を宇佐美ユノが一人で歌い上げているのが最大の特徴だろう。
この作品以前の普段の歌ってみたでも、低い音のパートを歌うことはあれど、それらは「かっこいい女性」として歌ったり、「男性的なメンタルで」歌ったりと、あくまで1つのテーマに沿って歌われていた。そのためそれらの曲はそのシチュエーションごとのメンタリティの部分から作り上げているとのこと。
しかし、この曲は女性と男性が、完全に別の存在として存在する。そのため今までの作品とは違い「2人分のメンタリティをそれぞれ持って臨んだ」と語ってくれたこの作品の作り込みは計り知れないものがある。
それらのこだわりは歌唱以外にも随所に発揮されており、Bメロには[wa~]というエフェクト的なボイスを入れたり、2番の「こころのはこを抉じ開けて」からの部分は、主旋律とは少しニュアンスを変えた歌い方を組み込んでいたりする。
そのため「もちろんレコーディング的な労力もそうだが、楽曲を作り上げるための構想を練っている時間もとても長かった」と語ってくれた。
きっとこの曲を聴いて、宇佐美ユノの男性的な歌唱の魅力に取り憑かれてしまった人も多いだろう。
そんな方は、ぜひ他の曲も聴いてみてほしい。特にアブストラクト・ナンセンスでは、男性パートを担う宇佐美ユノが、「とてもハッチャケて収録した」と語る歌唱を聴けるはずだ。
https://www.youtube.com/watch?v=SfJx8RlnyNk
2022年4月現在、毎月のペースで楽曲の発表を行っている宇佐美ユノは、今年を「音楽的な活動の飛躍の年にしたい」と語ってくれた。
特に、自身で作詞作曲も行う彼女は、どうやら今後の目標をオリジナル曲に定めているようだ。