ピアノ演奏を得意とし、繊細さと力強さ、二面性ある独特な歌声によって唯一無二の音楽に挑戦し続ける音楽ユニット、NoWorld。

楽曲制作を行うNoiRと、マネジメント・動画編集を担当するハイズミからなる。


2019年5月より活動を開始し、主にYouTubeを中心にVtuberとしてオリジナル曲を投稿し始める。

2020年3月に中国の大手動画配信プラットフォーム『bilibili』にて活動を開始し、登録者数3万人を達成することで活動の範囲を広げることに成功する。


同年12月に大型イベント『BiliBili Macro Link-VR2020』へのゲスト参加を果たす。

10月には『にじさんじ』所属のVtuber・緑仙へ楽曲『Welcome☆Greeny night』を提供。


2021年1月には『Re:AcT』所属のVtuber・宇佐美ユノへ楽曲『Dice of Fate』を提供し、5月には登録者数10万人を達成。

7月に参加型複合イベント『Bilibili World 2021』に出演する。


2022年は『Re:AcT』所属のVtuber・獅子神レオナへ楽曲『Diary』を提供。

更にNoiR自身がボーカルをとり、オリジナル曲『セイノカクリツ』を投稿し、NoWorldが求める音楽性を明確に確立する。




・NoWorld - セイノカクリツ



NoiRがボーカルを務めるオリジナル楽曲『セイノカクリツ』。


『セイノカクリツ』というタイトルは、様々な意味で捉えることができるが、曲の歌詞から推論すると「生の格率」を指しているのではないだろうか。


“格率”とは、ドイツの哲学者イマヌエル・カントによって提唱された哲学用語で、簡単に言えば自分の中のルールのようなものを指す。

そのルールは、自分の中では正しいと思っているものであっても、誰かにとっては悪になることもある。ひどいこととは知らずに、常識になってしまっていることもある。


≪悪魔が息を潜めた 言葉の裏に在る自分≫≪無意識な悪意はいつしか正当化した狂気になる≫。そう歌う言葉に、そんなタイトルがつけられた同曲に込めたメッセージが、強く反映されているように感じられる。


「この作品ができたことでNoWorldサウンドの方向性が固まった」と話す、美しくも沈んでいくようなサウンド感。さらに低音をきかせたボーカルもあって、その言葉やメッセージは心の奥の方を覆っていく。そしていつしか、自分のことを省みているのだ。


この楽曲を聴いて、自分を省みて、何か引っかかるところがあると感じたら、あわせてこれからどう動いていけばいいのかということも考えてみていただきたい。



・NoWorld - HELLo World



「サウンド的には思うがままに作った」という楽曲『HELLo World』。


重たく荒々しく疾走感豊かに駆け抜けていくサウンドと、幻想的な雰囲気さえ感じる美しいサウンド。そのコントラストに引き込まれる。

そんなサウンドの中に込められたメッセージ性の強さもまた、この楽曲の魅力であることは間違いない。


≪逃げ出したいのに逃げ出せない 逃げなくてもいいようにって そうやって生きている 誰もが最低だ≫という歌詞に、思わずドキッとする。自分に言い訳をしたり、対外的に良く見せようとしたり、そうやって上手く立ち回りながら生きているという人も、きっと少なくはないはずだ。


この楽曲を聴いて、そのメッセージを感じて、殺していた自分を見つめなおして、改めて自分の感情に正直になりたいと思う人も多いのではないだろうか。


・うたってみた Vtuber | 米津玄師 / シン・ウルトラマン - M八七 Arrange 【 NoiR / NoWorld 】



自身でピアノアレンジを施してカバーした『M八七/米津玄師』。


ピアノアレンジということもあって、壮大で力強いサウンド感も印象的な同曲をバラード調にして聴かせる。透明感の高いボーカルと感情がこぼれるようなピアノサウンドは、とても美しく響く。白い衣装を身に纏ったNoiRが歌う姿も、同様に綺麗で美しい。その美しさが、心に溶けていく。そんなカバーだ。


歌い方一つとっても原曲とはアプローチが異なる同作だが、それでも原曲の世界観を全く壊すことなく、しっかりとリスペクトも感じられる。彼女のファンだけではなく、原曲ファンや米津玄師ファンにも是非聴いていただきたい1作。



8月7日にはNoWorldの最新曲「meLIE / メリー」が発表された。

https://www.youtube.com/watch?v=SlFTcIbTGWc


これまで活動が少し空いてしまっていたが、それは楽曲制作に向けての準備期間だったとのことで、「これからは1~2ヶ月くらいのペースで新曲を出していく予定」とも話してくれた。

さらに「3D化をしてライブ開催を目指していきたい。音楽だけでなく、自分たちの表現したい世界観を、みなさんにお届けしていきたい」と、この先の展望についても明かす。


新曲発表含め、この先の活動にも期待は高まる一方だといえるだろう。

是非、注目しておいていただきたい。